■ 刈払機(草刈機)の作業中の事故に注意! 動力により高速回転する刈刃で草を刈る刈払機は便利ですが、使い方に注意しないと、思わぬ事故を起こすことがあります。
〈事故事例〉 【事例1】転倒により刈刃に接触した事例 自宅の裏山で刈払機を使用していた。斜面でバランスを崩し誤って刈払機が右大腿部に当たった。右大腿部に長さ30cmの切創。(70歳代、男性)
【事例2】キックバック(注)により周囲の作業者に刈刃が接触した事例 同僚が刈払機で作業中に、飛び石がないように隣でネットを持っていた。刈払機が固いものにあたり、はねて下腿に接触した。(20歳代、男性) (注)刈刃の先端から右側90°の範囲が、樹木などの障害物に接触すると、刈刃の回転力により、回転方向の反対側(右側)に跳ね返される現象
【事例3】刈刃に絡まった異物を取り除く際に刈刃に接触した事例 刈払機に挟まった草をエンジンは切らずに取ろうとしたところ、刃が動いて左指趾を切ってしまった。(60歳代、男性)
【事例4】飛散物により作業者以外が受傷した事例 工場敷地にて草刈りをしている脇を通り過ぎた時に鼻に金属片が刺さった。土手ののり面に埋まっていたネットフェンスであった。(40歳代、男性)
【消費者へのアドバイス】 ・取扱説明書を確認して使用方法や注意点を理解し、機器の点検を行って正しく使用しましょう。 ・ 服装を整えてから作業を行いましょう。 ・ 滑りにくい作業靴を使用するとともに、移動するときには刈刃が回転しない状態にしましょう。 ・ 刈払作業者には前方から近づくか、刈刃が届かない範囲から大きな音を立てて知らせましょう。 ・ 往復刈りや大振りを避け、障害物が多い場所ではナイロンコードカッターを使用しましょう。 ・ 草などが絡まった場合には、刈刃が回転しない状態にしてから除去しましょう。 ・ 十分な飛散防止対策を行い、15m以内に人が近づいた際には、作業を中断しましょう。
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