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相談事例集
 

相談事例11: 仏壇洗浄が35万円!〜訪問販売で高齢者が契約〜


 88歳の父は、母と二人で暮らしているが、6日前、訪販で仏壇清掃の契約をして現金で35万円も払っている。高すぎるし、仏壇はきれいになっているとは思えない。料金の明細も見積もりもないが契約書にはクーリング・オフの記載がある。解約できないか。

(60歳代 女性)


 契約当事者に意志を確認できれば、業者が自主基準でクーリング・オフ制度を設けているので、当事者がクーリング・オフを書面で通知することができると助言しました。しかし、当事者は、解約の意志がなく、清掃をやり直してもらうことになりました。


 春と秋の彼岸、盆、年末には、一人暮らしのお年よりが訪問販売で高額な仏壇清掃の契約をしていると、家族からの相談が目立ちます。仏壇を大切にする高齢者の心理に巧みに取り入った商法といえますが、問題点は、 1) 料金が高いこと。 2) 契約内容を具体的に示す書類もなく、契約者は清掃の内容を十分に理解しないままに契約していること。 3) 訪問販売で契約されていますが、特定商取引法の指定役務に指定されていないため、業者の自主基準がなければクーリング・オフができないこと等です。
 長崎市内の老舗仏具店に問合せたところ、仏壇の汚れ落としとワックスかけは3万円前後でできるとのことでした。仏壇が破損していたり、白木に戻してウルシを塗ったり、金箔を張り直したりする場合は実物を見た上で修理内容を確認し、具体的な見積もりを出すとのことでした。
 センターでは、その後、事業者と話しあいをもちました。業者は特殊な泡洗浄なので高額になると主張し、また、仏壇のサイズ別料金表を持参しました。しかし、泡洗浄の洗剤洗浄方法を示すものはありません。消費者が理解し易いような料金表の説明、清掃内容と共に見積書を出すよう要望しました。また高齢者の場合、親族の同意も得る等、慎重な対応を求めました。この業者はその後、自主基準を廃止しましたが、契約する場合は、クーリング・オフの自主基準を設けているかどうかも確かめましょう。そして、契約の前に最寄りの仏具店や、お寺に相談することも大切です。

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