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相談事例集
 

相談事例5: 家の補修・管理について、70歳代の相談が激増中


 一人ぐらしで耳の遠い高齢の姉が、半年前に高額な床下除湿剤と床下補強金具の契約をしていた。姉は既に床下換気扇をつけていたが、訪問販売員は、床下にもぐると「台所から居間まで湿気がある。散布が絶対に必要だ、湿気は白蟻を呼び、家を失った人が多い」と言った。すっかり不安になった姉は、80万円ですむというのを信じて応じた。口約束だけで見積書も施工場所の説明もなく、翌朝は、大量の材料が持ち込まれて工事が始まった。散布がすむと床下の土台の柱がずれているので直すといったのでついでにサービスでするのだと思っていたが、夕方、工事終了後に見せられた契約書には、除湿剤96万円、床下補強 37万円で合計133万円余りとなっていた。
  クレジットの1回払いとなっているが、これを支払うと生活できないので解約できないか。
(70歳代 女性)


 交付された書類をセンターで確認すると、工事の見取図もなく、補強工事の内容も不明でした。そこで契約の経緯を詳しく書いて、苦情、解約を申し出るよう助言しました。
 その後、センターより、勧誘時のセールストークが県の条例で定める不当な販売方法に触れるおそれがあることを指摘したところ、業者は、苦情内容を認め無条件解約に応じました。また、センターでは、業者に販売方法の改善を指導しました。


 毎年、梅雨時になると、高齢者を中心に家の保全管理についての相談が急増します。
 体力の弱った高齢者にとって、家の補修や管理は大きな問題で、セールストークに不安になり高額な契約をしがちです。
 契約の前には次のことに注意しましょう。

* 家の補修・管理については、地元の大工さんや工務店など専門家に定期的にみてもらいましょう。

* 訪問販売で契約する時も、必ず工事内容を書面にしてもらい、契約を急がずに専門家に相談しましょう。

* 強引に勧められても、「帰って下さい」「契約しません」などとハッキリ言いましょう。(消費者契約法による取り消しも可能です)

 昨年度、70歳代の相談が激増しましたが、高齢者がひとりでこのようなケースを解決するのは困難です。 いつでも相談できる市町村・近隣住民等の連携(セーフティネットワーク)は、うまく働いているでしょうか?

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