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行政処分
 

特定商取引法違反業者に対する行政処分

◆長崎県で行った行政処分


平成24年 8月 株式会社Meisters.(マイスターズ)

「特定商取引に関する法律」に違反した訪問販売業者に対する行政処分について
 長崎県は、主に高齢者に対してハウスクリーニング、塗装工事等の役務を提供していた訪問販売業者である株式会社Meisters.(マイスターズ)(本社:長崎市)に対し、本日(平成24年8月24日)、特定商取引に関する法律(以下「法」という。)第7条の規定に基づき、次のとおり行政処分(指示)しました。
 同社に係る相談は、昨年11月初めから県内の消費生活センターに寄せられ、相談者の希望に応じて、消費生活センターが消費者に対するクーリングオフ等の手続援助と事業者に対する個別指導に努めてきましたが、同社に係る相談は減少せず一定件数の相談が続いたため調査を実施。その結果、法に違反することが認められたため、違反行為の是正と改善措置を「指示」することとしたものです。

1.事業者の概要
(1)名  称:株式会社Meisters(マイスターズ).
(2)代 表 者:代表取締役 佐藤 卓也
(3)所 在 地:長崎市赤迫三丁目2番20号(北九州支店あり)
(4)資 本 金:1,000万円
(5)設  立:平成23年10月28日
(6)取引形態:訪問販売
(7)役  務:ハウスクリーニング、塗装工事等
(8)社員数等:役員1人、従業員36人(内訳 本社25人、支店12人)[平成24年6月現在]

2.取引の概要
 消費者宅に電話で「1,000円(一部ケースでは2,980円)で換気扇(又はエアコン、風呂)掃除をしませんか」等と勧誘し、依頼があった消費者宅で換気扇等の掃除をしている間を利用して、ハウスクリーニングや塗装工事等の勧誘を 執拗に行うもの。

3.調査により確認した不適正な取引行為(指示の原因となる事実)
 同社は、以下のとおり法に違反する行為を行っており、訪問販売に係る取引の公正及び役務の提供を受ける者の利益が害されるおそれがあると認められた。

(1) 再勧誘の禁止違反(法第3条の2第2項)
消費者に対し、ハウスクリーニング、塗装工事等を勧誘した際、消費者が 「いいです」「困ります」等と口頭で明示的に契約を締結しない旨の意思表示をしているにも関わらず、再度勧誘。

(2) 迷惑勧誘等(法第7条第4号)
ア 迷惑勧誘(特定商取引に関する法律施行規則〔以下「省令」という。〕   第7条第1号)
・ 電話勧誘で契約締結した掃除の施工中の時間を利用し、契約締結の意思のない高齢の消費者に対し、風呂のコーティング工事を執拗に勧誘。消費者は根負けする形で契約。
・ 契約意思のない高齢の消費者に対し、施工作業に来た作業員4、5人で寄ってたかって外壁塗装工事を勧誘。半ば強制的に契約に応じさせた。

イ 適合性の原則違反(省令第7条第3号)
 〔注〕年齢など消費者の特性(知識、経験、財産の状況等)に応じた勧誘を行うべきとの原則
無職の年金生活者である高齢の消費者に対し、消費者が契約締結の意思のない不要不急のコーティング、塗装工事等を1週間位の短期間に5件、合計約60万又は約95万円の高額に及ぶ契約をさせた。

ウ 虚偽記載の禁止違反(省令第7条第4号)
訪問目的等を記載し、消費者に「はい」「いいえ」のいずれかにチェックさせ署名・押印させる書類であり、契約書面を兼ねる、訪問趣旨確認書について、「はい」に予めチェックされたものを渡し、消費者はアンケート記載の訪問目的等に何ら同意していないのに、署名・押印させた。

4.指示の内容
 法第2条第1項に規定する訪問販売に関する業務のうち、次の事項を遵守 すること。
(1) 訪問販売に係る役務提供契約を締結しない旨の意思表示をした者に対し、当該役務提供契約の締結について勧誘をしないこと。
(2) 訪問販売に係る役務提供契約の締結について、迷惑を覚えさせるような 仕方で勧誘を行わないこと。
(3) 訪問販売に係る役務提供契約の締結について、顧客の知識、経験及び財産の状況に照らして不適当と認められる勧誘を行わないこと。
(4) 訪問販売に係る役務提供契約を締結するに際し、当該契約に係る書面に 年齢、職業その他の事項について虚偽の記載をさせないこと。

5.今後の対応
 同社に対し、法違反に至った原因の究明を求めるとともに、違反行為の必要な是正及び改善措置を図らせる。
  なお、今回の指示に違反した場合には、業務停止命令(法第8条)の対象となるほか、同法第72条第1項第2号及び第74条第2号の規定により、違反行為者及び法人に対し100万円以下の罰金が科せられることがある。

6.勧誘事例
事例1
 今年1月ころ、同社の女性従業員が、高齢の消費者A宅に架電し、Aに対し、「千円で換気扇掃除をしてみませんか」等と言って勧誘。Aは換気扇掃除を自分でするのは難しいと思い、換気扇掃除を依頼した。
後日、同社の従業員甲が消費者A宅を訪問し、換気扇掃除に取り掛かった。掃除の最中、甲はAに対し、「5万円でコーティングしませんか」「コーティングすれば、後の掃除が楽ですよ」等と言って、換気扇のコーティング工事を勧誘。Aは料金が5万円と聞き、年金収入だけで暮らしているAにとって、直ぐに出せる金額ではなく、高いと思ったので、「いいです」等と言って、勧誘を断った。しかし、甲から勧誘を引き続き受けるうち、甲が説明するように後の掃除が楽になるならと思うようになり、1件目の契約をした。
次に、甲はAに対し、A宅の台所や玄関、廊下の床について「ブヨブヨしてますね」「見積もってみましょうか」等と言って床板張り工事を勧誘。Aは物入りの時期でもあったので、お金は出せないと思い、「いいです」等と言って、初めは断っていた。しかし、Aは遅かれ早かれ床板張り工事を業者に頼もうと思っていたので、今後業者に工事をお願いする時の参考にしようと思い、見積りをお願いした。Aは工事を頼むつもりはなかったが、甲はその後も「キャンペーン中で安くしときますよ」等と言って執拗に勧誘。Aは1時間位の間、執拗に勧誘を受けることで、自ら納得した訳ではなく、渋々といった形で2件目の契約に応じた。
後日、同社従業員甲ら2名が換気扇のコーティング工事と床板張り工事のためA宅を訪問。工事が終わる夕方ころ、甲が「屋根のだいぶ剥げとるですね」「塗らんですか、きれいになりますよ」等と言って、屋根瓦と破風の塗装工事を勧誘。Aはこれまで同社と契約した工事代金が20万円を超えており、一人暮らしで、年金収入しかない身にとってこれ以上お金は出せないと思い、「屋根までしいきらん」等と言って、はっきりと断った。しかし、Aが何度断っても、甲は「安くしときますよ」等と言って執拗に勧誘。また甲のセールストークに上手く乗せられる形で、Aは渋々ながら3件目と4件目の契約に応じてしまった。
後日、2日間に渡って、同社の従業員甲ら4、5人が入れ替り立ち替りして、屋根瓦と破風の塗装工事を行った。塗装工事は2日間とも午前中から始まり、昼過ぎになると、作業中の同社従業員が「壁を触ったら手に塗装がつくので、剥げかかってますよ」「屋根もするなら、壁も一緒にせんですか」等と言って、外壁の塗装を勧誘。Aは一度に1人か2人の同社従業員から顔を合わせる度に勧誘を受けた。この時Aが同社と既に契約をした工事代金の合計は60万円を超えていた。Aはこれ以上のお金は出せないと思い、勧誘を受ける度「困ります」と言って必死に断った。しかしAに対する勧誘が止むことはなかった。こうして2日間にかけて昼過ぎころから塗装工事が終わる午後5時過ぎころまでの間にかけて、Aは同社従業員4、5名から入れ替り立ち替り、断続的に執拗に勧誘を受けた。2日目の最終日の午後5時ころ、作業を終えた同社従業員4、5人が集まり、みんなで煽るようにしてAを勧誘。Aはこれまで必死に断り続けていたが、4、5人の男性従業員から寄ってたかって勧誘を受けると、断れる雰囲気ではなくなり、強引に押し切られた形で本意ではない5件目となる外壁塗装の契約に応じてしまった。その結果、約1週間の短期間のうちに5件、合計約95万円にも及ぶ高額の工事契約をさせられた。
事例2
 今年2月ころ、同社の女性従業員が高齢の消費者B宅に架電し、Bに対し、「今ならキャンペーン中で、2,980円で換気扇掃除をします」等と言って勧誘。Bは換気扇の汚れが気になっていたことから、換気扇掃除を依頼した。
翌日、同社従業員乙が消費者B宅を訪問し、換気扇掃除に取り掛かった。その最中、乙はB宅の風呂場を見て、Bに対し、「カビが生えて汚れていますね」「今のうちにした方がいいですよ」等と言って、風呂場の掃除とコーティング工事を勧誘。Bは以前から風呂場の汚れが気になっていたので、1件目の契約をした。また、乙は、台所や洗面所、玄関等の床を見て、Bに対し「だいぶ汚れていますね」等と言って、床の掃除とコーティング工事を勧誘。Bは床の汚れも同じく気になっていたので2件目の契約をした。
数日後、同社従業員丙ら2名が風呂場と床の掃除のためB宅を訪問。掃除に取り掛かってしばらく経ったころ、丙がダイニングの壁の数本のひび割れを見て、「早く補修しといた方がいいですね」等と言って、壁の塗装工事を勧誘。壁の塗装工事は乙から勧誘は受けなかったものの、ひび割れのことは訪問初日に指摘を受けていて、気になり始めていた。丙からペンキには弾力性があり、ペンキを塗ればひび割れがこれ以上ひどくならないとの説明を聞き、Bはこれ以上ひび割れがひどくならないならと思い、その工事の必要性や代金のことなど考えることなく、丙から勧められるまま3件目の契約に応じてしまった。
次に、丙はB宅の和室を見て、砂壁と柱の板の間にわずか数ミリメートルの隙間があることを指摘し、「壁と柱の間に隙間が空くとドサッとくる時がありますもんね」等と言って、Bに対し砂壁の塗装工事を勧誘。Bは丙の「ドサッとくる」という説明を聞くうち、このまま放置しておけば砂壁が崩れ落ちてくるのではないかと段々と不安になり、工事の必要性や代金のことなど考えることなく、4件目の契約に応じてしまった。
その後、丙と入れ替わるようにして乙がB宅を訪問。乙は「ここにもひびがありますね」等と言いながら、玄関や廊下の壁を見て回り、「このまま放っておいたら大工さん等の専門家に頼まなければならないようになる」「そうなればいっぱいお金がかかりますよ」等と説明。さらに、「セットだったら安くなるのでしませんか」等と言って、既に丙から勧誘を受け契約した壁の塗装工事と一緒に頼めば安くなる等と説明し、Bを勧誘。Bは玄関や廊下の壁に細いひびがあることは以前から知っていたが、特に気にしていなかった。Bは乙が説明するように、このまま壁を放っておいたら大工さんなどに頼むことになって高くつくことになるという話を聞き、契約するかどうか迷っていた。乙は「次の仕事があるから長くいられない」等とBが契約するかどうか考えるのを待っていられない様子で、今契約しないと既に契約している壁の塗装工事とセットにして安くできないことを説明。Bは乙が話すように今工事を頼んで、将来の出費が抑えられるならと思い、つい5件目となる契約に応じてしまった。風呂場と床の掃除とコーティング工事が終わり、帰り際にその日契約した工事の契約書面を受け取ったところ、40数万円で、前に契約した風呂場と床の掃除の料金を加えると60数万円もすることに初めて気いた。Bはその料金の高さにびっくりするとともに、年金収入だけで暮らしている身にとって簡単に払える料金ではないと後になって気づいた。
事例3
 今年2月ころ、同社の女性従業員が、高齢の消費者C宅に架電し、Cに対し、「千円で風呂の掃除をしませんか」等と勧誘。Cは千円で風呂場がきれいになるならと思い、掃除を依頼。
後日、同社の従業員丁が消費者C宅を訪問。丁は訪問するなり、Cに対し訪問趣旨確認書と題した書類を呈示し、「この書類にサインを貰って、3時10分までに写メを取って、会社に送らないといけない」等と言って、慌てた様子で署名と押印を求めてきた。その書類は客がアンケートに「はい」「いいえ」のどちらかを選択して回答するもので、アンケート等の記載内容は、「今回は通常CL(クリーニング)と蒸気掃除の違いを見てもらったり、薬品を使わない掃除の宣伝をさせて頂く事を聞かれましたか?」「掃除以外にリフォームやコーティングの施工等も行っております。<見積無料>」等というものだった。Cは丁から同書類を受け取った際、既にアンケート回答欄の「はい」の部分に丸印が付けられていた。Cはアンケート記載の内容を確認する猶予を与えられないまま、同書類の記載について何ら同意、理解していないにも関わらず署名、押印をさせられた。
その後丁は、風呂場の掃除を始め、1時間位で掃除は終わった。すると丁はCに対し、「コーティングをすれば、後の掃除が楽ですよ」等と言って風呂場のコーティング工事を勧誘。Cは風呂場のコーティング工事など必要だと思いもせず、頼む気も全くなかった。また、代金が15万円程するとのことで、年金暮らしのCにとって直ぐに出せる金額ではなかったことから「年金暮らしだからできるもんですか」等とお金に余裕がないことを言ってはっきりと断った。しかし丁は「分割で2回までならいいですよ」等と言って、更に勧誘。丁からの勧誘にCは何度も断り続けたが、丁は「即決して貰ったら、社長と掛け合って15万円するところを9万円でしますよ」等と今、この場で契約してくれたら代金を安くする等と言って、執拗に勧誘をしてきた。夕方5時を過ぎ、Cは夕食の準備に取り掛からなければならないので、丁に早く帰って欲しいという気持ちだった。勧誘に応じないと帰ってくれない丁の様子にCは段々と気が滅入ってきた。こうして丁から執拗に勧誘を受けると、Cは夕食の準備のこともあり、契約に応じざるを得ない雰囲気となり、勧誘を受け始めて1時間半程経ったころ、根負けする形で契約に応じてしまった。

7.株式会社Meisters.に関する相談件数等(平成24年8月22日現在)
(PIO−NETで確認した相談件数)
          H23年度        H24年度     合計
         (H23.11〜)       (〜H24.8.22)
長崎県内※1   17件            7件       24件
九州※2       7件            2件        9件
合計         24件            9件       33件

※1長崎県内の契約者の最高年齢77歳、平均年齢59歳
※2長崎県以外
  PIO−NETとは……国民生活センター及び全国の消費者センターで受理した消費生活に関する情報を蓄積、活用するシステム

8.長崎県内における役務(ハウスクリーニング、塗装工事等)提供契約状況
   契約件数   約360件
   契約金額   約4,700万円
   1件あたりの契約金額   約13万円
   (※長崎県内の契約、平成23年11月10日〜平成24年5月30日までの間)

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